バートンの創設者でありCEOのジェイク・バートンは次のように話している。「クレイグ・ケリーは元来エンジニア気質で、80年代後半に彼がバートンを選んだ理由は、私たちのR&Dに対する強い使命感やスノーボードの技術を次のレベルへ引き上げようという強い意気込みを知ったからです。クレイグがバートンに乗っていた15年間、彼はスノーボードのデザインや技術、そしてスノーボードというスポーツに対してとても大きな影響を与えました。だから、新しいプロトタイプ開発施設の名前を決める時は彼の名前を付けよう、とすんなり決まりました。バートンの新しいR&D施設から世の中に送り出される新しいボード全てが、クレイグのスピリットと想いを受け継いでいることに、彼も誇らしく思ってくれることでしょう。」
1万平方フィート超の面積に、バートン最高峰の独自開発機械を備えたクレイグスは、スノーボードのR&Dに対する大きな投資を意味している。何千本ものスノーボードを生産する能力を持つが、その目的は純粋にR&Dのみであり、1日にごく少数のスノーボードしか生産されない。プロライダーやエンジニア、ディーラー、一般のスノーボーダーから毎日のように送られてくるフィードバックを基にした新しい試みやアイデアが、バートンのエンジニアによって試され、集まったアイデアの詰まったスノーボードを数時間で製作することが可能となる。ラピッド・プロトタイプマシンは、プラスチック素材のバインディングパーツを1晩で作成し、翌朝には雪上でテストが可能。さらにクレイグスには機械工場も併設されており、エンジニアが独自のパーツや工具を作り、プロダクトの製作工程も開発・テストすることができるため、世界中のバートンの製作技術進化に大きく貢献するだろう。またクレイグスでは、一般ユーザー向けのツアーも開始され、見学者はクレイグス・トレイルと呼ばれる順路に従ってバートンの開発工程を見ながら、施設全体を回ることができる。クレイグス・トレイルには、バートン設立当初、1970年代に撮影された写真や歴代のプロダクト、ビデオなどを見ることができる『ザ・バーン』と呼ばれる部屋への案内も含まれるとう。ザ・バーンはバートン創設期のバートン・マンチェスターオフィスにインスピレーションを受けたもので、当時実際に使用されていた看板も取り付けられており、クレイグスの見所のひとつとなっている。また、クレイグスにはワランティ窓口も併設されているため、ユーザーがギアを持ち込んでバートンのワランティ担当者と直接話すことができることも大きな特徴だ。
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